2011年 06月 29日

谷中のY字路のヒマラヤスギ Y-junction and cedar in Tokyo

6月のお題 万緑
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上野公園の西隣に寺町のように寺が多く集まり、道筋も古いまま残っているエリアがある。上野と本郷近辺の台地に挟まれた、アースダイバーの縄文海進時の地図によれば海だった谷のエリア、その名も谷中。細い路地を歩いていくと、鋭角なY字路にタイムスリップしたようなパン屋とその脇にヒマラヤスギがあった。
周囲は寺が多いし、道の狭さから空襲にもあってないだろから、江戸の時代からこのY字路はあったのではないか、なぜこんな鋭角なのかがわかるかも・・、と考え古地図で調べてみた。
1861年の江戸の地図で確認してみると、周囲に寺が多くあるため、場所の同定は簡単である。地図上は灰色の三角地帯、灰色は町屋(商家)だった場所を表している。現在はパン屋さん、その前身で寺院に囲まれてどんなビジネスをしていたのだろう。次回聞いてみよう。

11.06.04 撮影
 


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万延酉年(1861年) (株)人文社製 複写転載禁止



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by yayoigaoka | 2011-06-29 00:17 | 東京 | Comments(3)
Commented by kouseramu at 2011-07-03 22:22
面白い場所だね。鋭角的なcrossroad。江戸の時代では「辻」。
昔から辻には神様が宿るといわれている。トイレの神様と違って、こちらは邪悪な。
さて、この場所で江戸時代にどんなビジネスをしていたか?
古代史探偵の予想は、「団子屋」。かつてこの場所にはヒマラヤ杉ではなく、胡桃の大木があり、その胡桃の実で作った胡桃団子が、名物だった。
弥生ヶ丘さんの追跡調査を期待してます!
私としては、古地図の道がクランクしたポイント、Y字コーナーの上側が何だったかが気になります。
Commented by yayoigaoka at 2011-07-04 23:08
辻には魔物が住むという・・、どっち行くのか選択を迫られたりすると、何か居そうにも思われるかもね。団子屋の予想はclose
かも。でもなんで胡桃? どちらかといえば、寺町ゆえ弔事用の饅頭屋ではなかろうか。焼き鳥屋ではないだろう。実際この辺りを歩くと今でも行き止まりがあったりする。従いクランクの意味は、やはり軍事上の迷路化ではないかな。
Commented by kouseramu at 2011-07-05 00:35
・胡桃は湿地に自生するから。谷中=谷筋では?
・古地図を見る限りでは、左上から右下に流れる谷筋の地形ではないですか。(3Dでないのが残念だ)
・また、地図の中央にある水色の水路の流れが不自然。
・このY字交差点の上側の地区は自然地形をベースにつくられた場所だが、左側の地区は後から人工的にはめ込まれた区画ではないだろうか?
・従い、Y字プラスクランクは両者の境界で、区画をデザインする場合収まりの悪い地点ではなかろうか。
・このY字から区画を挟んだ左下、対角にある奇妙な小さな三角地帯も気になるところ。
・江戸の町並みは、谷あり丘あり、起伏のとんだ地形にあるんだね。
平らな土地に碁盤の目の道がつくられる、いかにも人工的な町よりもこちらのほうが面白いね。ナチュラル&魅力的で&住み心地がいいのでは。
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